つづきクリニック

刈谷市の 内科,外科,胃腸科,肛門科 つづきクリニック

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ウイルス感染症 1

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹
 

■帯状疱疹とは
帯状疱疹は小さな水ぶくれができる病気「ヘルペス」の一種で、ウイルスが原因となって起こります。ウイルスが原因と聞くと「うつされた」と思いがちですが、ほとんどの場合、他人からうつされたものではありません。帯状疱疹の原因となるウイルスは、子どもの頃によくかかる水ぼうそうのウイルスと同じものです。水ぼうそうが治った後もウイルスは体に潜んでいます。そして何かのきっかけでウイルスに対する抵抗力が落ちてくると、また病気になってしまいます。
■発症のきっかけは?
強いX線、外傷、疲労、老化、あるいはステロイドなどの免疫抑制剤などによって体の抵抗力が落ちると、潜んでいたウイルスが活発になって症状が出ます。通常は一度帯状疱疹にかかると再発はしませんが、体の免疫機能がひどく弱まっているときには再発することもあります。
■症状
体の左右どちらか一方にチクチクするような痛みが起こり、しばらくしてその部分が赤くなります。その上に小さな透明の水ぶくれが集まってでき、やがて濁って黄色くなり、黒褐色のかさぶたができます。かさぶたが取れて治っていきますが、ひどいときは潰瘍になります。水ぶくれは顔、胸から背中、おなかなどによくでき、神経に沿って体の片側に帯状に広がります。これが病気の名前の由来です。手足にできることもあります。人によってこの他にもいろいろな場所にできますが、それには他の病気が関わっている場合もあります。
■帯状疱疹になったら
症状が出たら、できるだけ早い時期に治療を始める方が早く治ります。症状に応じて抗ウイルス剤、鎮痛剤、ビタミン剤などで治療します。水ぶくれが破れると細菌感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐために水ぶくれは破らないように注意しましょう。水ぶくれが破れたり、潰瘍を形成したりしたときは入浴を避け、それ以外の時は水ぶくれを破らないように入浴してください。入浴後は水気を取っておき、さらに、外用剤を処方されたときは、これを塗っておきましょう。帯状疱疹は、ほとんどうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない人にはうつることがあります。この場合、帯状疱疹としてではなく、水ぼうそうとして症状が出ます。したがって、小さな子どもにはできるだけ接触しないように注意しましょう。帯状疱疹は殆どの場合、皮膚の症状が消えると同時に痛みも取れます。しかし、時にはピリピリする、焼けるような痛みが続き、帯状疱疹後神経痛という後遺症を残すこともありますので注意が必要です。

 

口唇ヘルペスってどんな病気?

口唇ヘルペス
 

■口唇ヘルペスってどんな病気?
くちびるやその周囲に小さな水ぶくれができる病気「口唇ヘルペス」は、単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。このウイルスの特徴は最初に感染して免疫を獲得して、その人に抗体ができても機会があれば再感染や再発を繰り返すということです。単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類のタイプがあります。1型はくちびる、顔面など上半身に、2型は性器を中心とする下半身に主に発症します。以前はほとんどの人が乳幼児期に周囲の人々との接触により1型に感染して抗体を持っていましたが、衛生状態の改善や核家族化などの影響で、今日では20~30歳代でも半数ほどの人しか抗体を持っていません。
■発症のきっかけ
乳幼児期の単純ヘルペスウイルス1型の初感染はヘルペス口内炎などで現れることもありますが、ほとんど無症状です。初感染の後、ウイルスは神経節にひそみ、何らかのきっかけで口唇ヘルペスなどとして再発します。初感染で口唇ヘルペスということもありますが、日常みられるのはほとんどが再発です。風邪や疲労、紫外線、胃腸障害、外傷、ストレス、老化、抗がん剤・副腎皮質ホルモン・免疫抑制剤などの体の抵抗力や免疫機能の低下が発症の誘因となります。
■症状
口唇ヘルペスは基本的に次の4つの段階を経て2週間程で治っていきます。
1.ピリピリ、チクチク、ムズムズする
水ぶくれが現れるのに先立ち口唇ヘルペスのきざしがみられます。皮膚にピリピリ、チクチク、ムズムズなどの熱感、違和感、かゆみを感じます。
2.赤く腫れる
皮膚の熱感、違和感、かゆみなどの自覚症状から半日以内に赤く腫れてきます。この時期は患部でのウイルスの増殖が活発です。
3.水ぶくれができる
赤く腫れた上に水ぶくれができます。この中にはウイルスがたくさん存在します。水ぶくれは初感染では大きく、再発を繰り返すと小さくなっていきます。水ぶくれが破れて湿っぽくなった患部に触ると感染します。
4.かさぶたができる
かさぶたができて治っていきます。
■治療
口唇ヘルペスの症状が出たら、早い時期に治療を始めるほうが治りも早くなります。治療にあたってはウイルスを退治する抗ウイルス薬を使うことが最も効果的です。ただし、抗ウイルス薬はウイルスの遺伝子に作用してウイルスの増殖を抑制するもので、ウイルス自体を殺す作用はなく、また、神経節に潜んでいるウイルスに対しても効果はありません。したがって、抗ウイルス薬は症状の出始めのウイルスが増えている時期が最も効果的です。

 

咽頭結膜熱とは

咽頭結膜熱
 

■咽頭結膜熱とは
咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、結膜炎を主症状とする小児の急性ウイルス性感染症で、アデノウイルスによります。プールでの感染も多く見られることからプール熱とも呼ばれています。
■好発時期・好発年齢
通常夏期に地域全体で流行し、6月頃から徐々に増加し始め、7~8月にピークをむかえます。感染症発生動向調査では5歳以下が約6割を占めています。
■病原体
アデノウイルスは51種類の血清型が知られており、そのうち咽頭結膜熱の流行を起こすのは多くは3型、或いは4型、7型で2型、11型、14型もみられます。
■症状
発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎にともなう結膜充血、眼痛、眼脂などの症状が3~5日程度続きます。眼の症状は一般的に片方から始まり、その後もう一方の眼にも認められます。
■治療
特別な治療法はなく、症状に応じた治療が中心となります。眼の症状が強い場合には、眼科的な治療が必要になることもあります。
■予防
予防としては、感染者との濃厚な接触を避けること、流行時にうがいや流水と石鹸による手指の手洗いをよく行うことなどがあげられます。プールを介しての流行に対しては、水泳前後のシャワーやタオルの共用を避けることが大切です。
■学校保健法における取り扱い
学校保健法では、主要症状が無くなった後2日を経過するまで出席停止となっています。ただし、病状により伝染の恐れがないと認められた時はこの限りではありません。

 

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナ


■ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし、夏に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎で、いわゆる夏カゼの代表的な病気です。その大多数はエンテロウイルス属、流行性のものは特にA群コクサッキーウイルスによります。
■好発時期・好発年齢
我が国では5月頃から増加し始め、6~7月にかけてピークを形成し、8月には減少し、9~10月には殆どみられなくなります。患者の年齢は4歳以下が殆どです。
■病原体
エンテロウイルスとはピコルナウイルス科に属する多数のウイルスの総称で、ポリオウイルス、A群コクサッキーウイルス、B群コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス(68~71型)など多くのウイルスが含まれています。
■症状
2~4日の潜伏期の後、突然の発熱に続いて咽頭粘膜の発赤が強くなり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓に直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの水疱や潰瘍、発赤が出現します。熱は2~4日程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。
■治療
通常は症状に応じた治療のみで、発熱や頭痛に対して解熱剤を使用することもあります。髄膜炎や心筋炎を合併した場合は入院治療が必要となります。
■予防
特異的な予防法はありません。感染者との濃厚な接触を避けること、流行時にうがいや流水と石鹸による手指の手洗いをよく行うことなどが大切です。
■学校保健法における取り扱い
ヘルパンギーナは学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されていません。欠席者が多く授業に支障を来しそうな場合や,流行の大きさ,患者の合併症の発生など保護者間の不安が多いなど,「学校長が学校医と相談をして第3種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」と解釈されています。

 

手足口病とは

■手足口病とは
手足口病は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏に流行が見られます。この病気はコクサッキーA16、10、エンテロウイルス71などのエンテロウイルスによりおこり、基本的には予後は良好な病気です。しかし、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀に急性脳炎を生じることもあります。
■好発時期・好発年齢
流行のピークは夏季ですが、秋から冬にかけても多少の発生が見られます。この病気は4歳位までの幼児を中心とした疾患で、2歳以下が半数を占めますが、学童でも流行的発生がみられることもあります。
■病原体
CA16,CA10、EV71などのエンテロウイルスが原因です。人から人への感染は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染で起こりますが、便に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染もあります。
■症状
3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が認められます。時に肘、膝、臀部などにも出現することもあります。口腔粘膜では小潰瘍を形成することもあります。発熱は約1/3に見られますが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。普通は3~7日の経過で発疹は消え、水疱が痂皮を形成することはありません。稀に髄膜炎、脳炎などの中枢神経系合併症の他、心筋炎などを生じることもあります。
■治療・予防
殆どの場合、特別な治療は必要ありません。しかし、頭痛、発熱、嘔吐などが続く場合は髄膜炎、脳炎などへの進行が疑われ注意が必要です。予防法は患者に近寄らない、手洗いの励行などです。また、患者に対しても排便後の手洗いを徹底させることが重要です。
■学校保健法での取り扱い
本症は学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていません。症状が回復した後もウイルスは長く排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って流行の阻止をねらっても、効果はあまり期待できません。登校登園の問題は患者本人の状態によって判断すればよいと考えられています。