つづきクリニック

刈谷市の 内科,外科,胃腸科,肛門科 つづきクリニック

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肝臓の病気

C型肝炎とは

肝炎
 

■C型肝炎とは
C型肝炎ウイルスの感染経路としては、感染血液の輸血、経静脈的薬物乱用、入れ墨、鍼治療、不適切な観血的医療行為などが考えられます。C型肝炎ウイルス感染に伴って急性肝炎を発症した後、30~40%ではウイルスは検出されなくなり、肝臓の機能は正常化しますが、残りの60~70%はC型肝炎ウイルスのキャリアになり、多くの場合、急性肝炎からそのまま慢性肝炎へ移行します。慢性肝炎から自然寛解する確率は0.2%と非常に稀で、10~16%の症例は初感染から平均20年の経過で肝硬変に移行します。そして、肝硬変の症例は、年率5%以上と高率に肝細胞癌を発症します。
■症状
C型肝炎では全身倦怠感に引き続き、比較的徐々に食欲不振、悪心・嘔吐、右季肋部痛、上腹部膨満感などが見られるようになります。これらに続いて黄疸が認められる例もあります。一般的に、C型肝炎ではA型やB型肝炎とは異なり、重症化することは少なく、黄疸などの症状も軽いといわれています。慢性肝炎では殆どが無症状で、倦怠感などの自覚症状を訴える人は2~3割程度です。気づかないうちに慢性の炎症状態が続き、血液検査で初めて肝機能の異常を指摘される場合も多いです。肝硬変では倦怠感などの自覚症状の他に、クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房などの症状が認められることもあり、さらに症状が進行すると黄疸、腹水、浮腫、羽ばたき振戦、意識障害などが出現するようになります。肝細胞癌を合併すると、初期は無症状ですが末期になると肝不全に陥り、悪液質の状態になります。
■検査
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、採血だけの簡単な検査でわかります。次のような方は、是非検査を受けましょう。
・過去に健康診断で肝機能検査の異常を指摘されたことがある
・平成4年以前に輸血をうけたことがある
・大きな手術を受けたことがある、或いは大量の出血をしたことがある
・使いまわしの針で注射をされたことがある
・長期間血液透析を受けている
・血液製剤を投与されたことがある
・入れ墨、ボディピアスをしている

 

B型肝炎とは

■B型肝炎とは
B型肝炎ウイルスは主に輸血、不適切な観血的医療行為などによる経皮的感染と、性交渉、分娩時の経粘膜感染によるものと考えられています。B型肝炎ウイルスの持続感染は出生時または乳幼児期の感染によって成立し、成人期初感染では、消耗性疾患、末期癌などの免疫不全状態を除いて、持続感染化することは稀です。持続感染が成立した場合、大部分は肝機能の正常なキャリアとして経過し、その後免疫能が発達するに従い、顕性または不顕性の肝炎を発症します。そのうち85~90%は肝機能正常な無症候性キャリアへ移行します。残り10~15%が慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌へ移行し、肝機能異常を持続します。一過性感染の場合、70~80%は不顕性感染で終わりますが、残りの20~30%は急性肝炎を発症します。このうち約2%が劇症肝炎を発症し、この場合の致死率は約70%と言われています。
■症状
急性B型肝炎は比較的ゆっくりと発病します。微熱程度の発熱、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、上腹部膨満感などの症状がみられ、引き続き黄疸が認められるようになります。黄疸が出現するのは成人例で30~50%、小児では10%以下です。重症例を除いて、これらの症状は1ヶ月程度で回復します。また、免疫能に異常がなければB型肝炎ウイルスは体から排除され、キャリア化することはありません。しかし、免疫能の不十分な乳幼児、宿主の免疫能が低下した病態、免疫抑制剤の投与を受けている場合などの感染においては、キャリア化する例が存在します。
■治療・予防
急性B型肝炎は本来、自然治癒する傾向が強い疾患で、重症化、劇症化しなければ予後はきわめて良好です。劇症化した場合には血漿交換、人工肝補助療法、生体肝移植などの治療が必要になります。予防は感染経路を遮断することであり、輸血用血液および血液製剤のウイルス検査、ワクチン接種が有効です。